挿絵の黄金時代を築いたエドマンド・デュラック
エドマンド・デュラック(Edmund Dulac、1882-1953)は、いわゆる「挿絵の黄金時代」(20世紀の第1四半期頃)にイギリスで活躍したフランス、トゥールーズ出身の挿絵画家です。
先輩アーサー・ラッカムと同様、幻想的で見ごたえのある児童画を多数描いています。

この絵は、 H. アンデルセンの物語より『雪の女王』です。
オーロラのように渦巻く、モノトーンで描かれた怪しい大気。
これだけで普通の女王でないことは誰でもわかりますね。
その中に凛とすました雪の女王。見ているだけで冷凍漬けにされそうです。

こちらは、 H. アンデルセンの物語より『本物のお姫様』(1911年)です。
ベッドの上に一粒のエンドウ豆を置き、その上に敷布団を二十枚敷き、さらにやわらかい羽布団も二十枚重ねたのに、お姫様はなにか固いものがベッドの中に入っていたため体中に跡が付いてしまい眠れなかった。
このようにしてもエンドウ豆が体にこたえるというほど感じやすい人は、やはり本当のお姫様に違いないということで、王子様はこのお姫様をお妃に迎え入れた、というお話。
二十枚重ねた羽布団やタペストリー風の豪華なカーテンの質感に、デュラックの卓越した表現力が感じられます。
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この絵は、 H. アンデルセンの物語より『雪の女王』です。
オーロラのように渦巻く、モノトーンで描かれた怪しい大気。
これだけで普通の女王でないことは誰でもわかりますね。
その中に凛とすました雪の女王。見ているだけで冷凍漬けにされそうです。

こちらは、 H. アンデルセンの物語より『本物のお姫様』(1911年)です。
ベッドの上に一粒のエンドウ豆を置き、その上に敷布団を二十枚敷き、さらにやわらかい羽布団も二十枚重ねたのに、お姫様はなにか固いものがベッドの中に入っていたため体中に跡が付いてしまい眠れなかった。
このようにしてもエンドウ豆が体にこたえるというほど感じやすい人は、やはり本当のお姫様に違いないということで、王子様はこのお姫様をお妃に迎え入れた、というお話。
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