P.J.ルドゥーテとスティップル彫版技法

当初は、ルイ16世王妃、マリー・アントワネットの博物蒐集室付素描画家に任命され、フランス革命後は、ナポレオン皇妃、ジョゼフィーヌから寵愛を受けて宮廷画家として活躍しました。
生涯に有名な『バラ図譜』のほか、『ユリ科植物図譜』、『美花選』など多数の植物画を残しましたが、いずれも傑作で、「花の画家」、「バラの画家」とも呼ばれています。

普通の銅版画が線刻によるのに対し、ルドゥーテは点描による手法を用いています。
ビュラン (一種の彫刻刀) の先でつついて無数の刻点を作り、点描の密度によって明暗を生み出していく手法です。
この手法は微妙なぼかしの表現に優れており、ルドゥーテの植物図譜はこの技法を用いた代表的なものと言えます。

大きいサイズのルドゥーテの作品は、現在ダッキーダックさんの店内に飾って頂いていますので、機会がありましたら是非そちらもご覧になってみてください。
ルドゥーテが展示されているダッキーダックの店舗はそごう大宮店、ルミネ池袋店、アトレ松戸店の3ヵ所です。
※ 下の写真はダッキーダック・そごう大宮店内の様子です。

ルドゥーテ作品のビブリオアートのカタログはこちらをご覧ください。
* 薔薇図譜 ・・・ http://www.bibliopoly.co.jp/redoute2.html
* 美花選 ・・・ http://www.bibliopoly.co.jp/redoute1.html