リチャード・ドイルについて

父親のジョン(John)も戯画家、油彩画家でしたが、風刺画も多数描いており、そのような父のスタジオで兄弟と共に絵画の英才教育を受けました。
正規の美術教育は受けずに育ちましたが、父は息子に屋外でのスケッチをさせず記憶だけを頼りにして絵を描かせるという独特な教育方法をとり、これが彼の幻想性を養うきっかけとなったと言われています。
生涯を通じて妖精物語に魅了され、妖精、小人、神秘的な生き物などを描いた独自の幻想的な世界を多数遺しています。

パンチのスタッフとして7年間働いた後、イラストレーターに専念するために退社し、それ以降ユーモラスで愛らしい妖精たちを個性的なタッチで描き続けました。
また、ドイルは、ジョン・リーチ(John Leech)、W.C.スタンフィールド(Stanfield)等と共同で、ディケンズ(Dikens)のクリスマスブック3部作、『鐘の精(The Chimes)』(1844)、『炉辺のこおろぎ(The Criket on the Hearth)』(1845)、『人生の戦い(The Battle of Life)』(1846)のイラストも担当しています。

1846年、グリム童話の『妖精の指輪(The Fairy Ring)』に彼が描いたイラストは、妖精イラストレーターとしての名声を確固たるものにしました。
続いて1849年の『世界の妖精物語(Fairy Tales from All Nations)』は大成功を収めました。
現在、リチャード・ドイルのイラストを渋谷Bunkamura B1Fのブックショップ『ナディッフ・モダン』にて販売しています。




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